けいたろう
2020年1月2日、東京秩父宮ラグビー場で行われた大学ラグビー選手権 準決勝 明治大学vs東海大学の試合。
お互いにフィジカルに強みを持つチーム同士の激しいフィジカルバトルはとても見ごたえがあり、最後まで目が離せない白熱した試合となりました。
今回の記事では両校の紹介から試合展開と試合雑感などをまとめています。
この記事を読めば明治vs東海の試合がどんな展開でどういった結果となったのかわかるようになっています。
大学ラグビー選手権 明治大学 東海大学 両校の紹介
それではまず両校の紹介です。
明治大学ラグビー部
1922年創部で大学選手権優勝13回の名門。
近年はしばらくタイトルから遠ざかっていたが昨季の大学選手権で22年ぶりの優勝を果たす。
「重戦車」と呼ばれる強力FWがチームの特徴であるが、BKにも好選手をそろえバランスのとれたチームに仕上がっている。
2連覇のかかる今季も優勝候補の一つとしてあげられている。
今季の関東大学対抗戦では7勝0敗の1位で11大会連続48回目の大学選手権出場
準々決勝で関西学院大学に勝利し、準決勝進出
なお、ここまでの試合についてはこちらの記事をどうぞ



東海大学湘南校舎体育会ラグビーフットボール部
1963年創部。
2007年に関東大学リーグ戦で初優勝を果たし、そこからの4連覇を含む8度の優勝をほこる強豪校。
大学選手権でも準優勝3回。
OBには先のW杯日本代表のリーチマイケル主将とアタアタ・モエアキオラ選手がいる。
愛称は SEAGALES(シーゲイルズ)
今季の関東大学リーグ戦では7勝0敗の1位で15大会連続17回目の大学選手権出場
準々決勝で筑波大学に勝利し、準決勝進出
なお、ここまでの試合についてはこちらの記事をどうぞ



つづいてメンバー紹介です。
大学ラグビー選手権 準決勝 明治vs東海 試合展開
つづいて試合展開です。
前半

出典:J SPORTS
先制したのは東海。
4分に明治陣10mライン付近での明治のキックが東海の選手に当たり、こぼれたボールを前にいた明治の選手が触ってしまった為オフサイドのペナルティとなる。
このペナルティで東海はショットを選択し、10番丸山がペナルティゴールを決め 明0-3東 東海が先制!
しかし、明治もすぐに取り返す。
7分、東海陣でボールをキープした明治は10mライン中央で出来たラックからパスを受けた10番山沢が抜け出し12→6とつなぎ、最後は左サイドライン際で受けた11番山﨑が走り切ってトライ!コンバージョンも決まり 明7-3東 明治逆転!
ここからはお互いに集中したディフェンスで一進一退の時間帯が続く。
しかし、我慢の時間帯が続いた後の31分東海陣深くでボールをキープした明治は東海ゴール前5mライン右から逆サイドへボールを動かすと、ゴール前左で形成されたラックから9番飯沼が持ち出してトライ!コンバージョンも決まり 明14-3東
そして、前半終了間際には明治11番山﨑がセンターラインから一気に東海ゴール前までボール進め、ここで形成されたラックで東海ディフェンスがラックより前に出てプレーしてしまった為オフサイドのペナルティを取られる。
このペナルティで明治はショットを選択し、10番山沢がペナルティゴールを決め 明17-3東
この後、スコアは動かず前半終了!
後半

出典:J SPORTS
後半も先手をとったのは明治。
後半開始から東海陣でボールをキープした明治は10分、東海ゴール前10m左のラックから中央へボールを動かすとそこからパスを受けた12番射場がディフェンス二人をかわしてトライ!コンバージョンも決まり 明24-3東 明治が東海を引き離す!
そしてここからは東海が明治陣でボールをキープ。
むかえた17分に東海はようやくトライを奪う。
明治陣22mライン左のラインアウトから18番前田がボールをキャッチしてそのまま前進し、中央で形成されたラックから21→12→11とつなぎ、11番望月がディフェンスラインを突破してトライ!コンバージョンも決まり 明24-10東
東海はこのトライからフォワードの勢いが増し、明治ディフェンスを押し込み始めると60分、明治陣5mライン付近で突破をはかった東海18番前田に対して明治4番片倉がタックルの際に首に手をかけてしまいハイタックルのペナルティとなり、さらに4番片倉は10分間の退場となってしまう。
苦しい時間帯に一人少なくなった明治だがその後の7人でのスクラムもペナルティを取られながらもなんとか凌ぎ東海にトライを許さない。
そして、退場者が戻ってきた後の36分、明治は東海ゴール前にてフォワードでボールをつなぐと最後は5番箸本がゴールへ押し込みトライ! 明29-10東 明治決定的な追加点を奪う!
ここから東海は明治陣深くまでボールを運ぶが明治ディフェンスも集中力高く守り攻め切る事ができない。
そしてホーンが鳴り、明治10番山沢が蹴り出してノーサイド!
大学ラグビー選手権 準決勝 明治vs東海 試合雑感

出典:J SPORTS
互いにフィジカルの強い選手を揃え、ブレイクダウンについては試合を通してほとんど差はなかったように感じました。
ただブレイクダウン後の展開の中で明治の方が強さと速さを兼ね備えたバックスがいて、取り切る力が勝っていたように思います。
東海は明治が一人少なくなった後半20分過ぎのスクラムでトライを取り切れなかったのは痛かったですね。
フォワードの勢いが出ていた時間帯だっただけにここで取れていればこの後の試合の流れは大きく変わっていたように思います。
逆に明治は7人で組んだスクラムにもかかわらずよく凌ぎました。
対抗戦から見ていて感じますが明治の選手たちはとても落ち着いていてこういったピンチにも慌てず冷静に対処できているのが素晴らしい。
ノックアウト方式の選手権では特にこういったメンタルの部分で優位に立てるのは非常に大きいですね。
また、この試合でも明治の5番箸本選手が目立ってました。
後半の苦しい時間帯でもディフェンスでチームを助け、ダメ押しのトライで試合を決めました。
試合を通して高いパフォーマンスを維持できるスタミナもあり、これからの日本代表を背負って立つ存在になると期待しています。
まとめ
後半一人少なくなったピンチを冷静に凌いだ明治が明治29-10東海というスコアで勝利しました。
これで明治は3年連続の決勝進出となり、さらにこの日の第一試合で早稲田が勝利した為、23年ぶりの大学選手権決勝が早明戦という事になりました。
第一試合についてはこちらの記事をどうぞ

決勝戦の会場が新国立競技場という事も相まって注目の集まる試合になると思いますがフォワードの明治とバックスの早稲田、どちらも強みとしているところを最大限に出し切って悔いのない試合にして欲しいと思います。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。