けいたろう
2020年1月2日、東京秩父宮ラグビー場で行われた大学ラグビー選手権準決勝 早稲田大学vs天理大学の試合。
この試合の注目は早稲田12番の中野選手と天理13番のシオサイア・フィフィタ選手の大型センター対決!
この二人のぶつかり合いは迫力があり、とても見ごたえがありました。
今回の記事では両校の紹介、試合展開、試合雑感などをまとめています。
この記事を読めば早稲田vs天理の熱戦がどのような展開でどういった結果となったのかわかるようになっています!
大学ラグビー選手権 早稲田 天理 両校の紹介
それではまず両校の紹介です。
早稲田大学ラグビー蹴球部
1918年創部の言わずと知れたラグビー伝統校。
大学選手権では最多の優勝15回を誇り、かつては社会人チームを破り、日本一の栄冠を手にした事もある。
また、これまで輩出してきた日本代表選手は数知れず、その戦術は同代表に大きな影響を与えてきた。
ここ数年は大学選手権の優勝からは遠ざかっているが、日本代表にも召集されたスクラムハーフの斉藤を始め黄金世代が最終学年を向かえる。
チームの完成度は大学随一で今期の大学タイトル奪取が期待されるチームの一つ。
今季の関東大学対抗戦では6勝1敗の2位で36大会連続53回目の大学選手権出場
準々決勝で日本大学に勝利し、準決勝進出
なお、ここまでの試合についてはこちらの記事をどうぞ
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天理大学ラグビー部
1925年創部。
関西大学ラグビーリーグ戦において2016年から2019年まで4連覇を果たしている関西の強豪。
まだ大学選手権では準優勝のみとなっているが今季は大学生ながらサンウルブズにも選ばれたシオサイア・フィフィタを擁し、強力なスクラムを武器に悲願の初優勝を狙う。
OBには先のW杯日本代表の木津悠輔選手がいる。
今季の関西大学ラグビーリーグ戦では7勝0敗の1位で6大会連続28回目の大学選手権出場
準々決勝で流通経済大学に勝利し、準決勝進出
なお、準々決勝についてはこちらの記事をどうぞ
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つづいてメンバー表です。
大学ラグビー選手権 準決勝 早稲田vs天理 試合展開
つづいて試合展開です。
前半
前半3分、天理がボールをつなぎながら早稲田陣深くまで攻め込むも5mライン左でボールを前に落としてしまいノックオン。
しかし、この後の早稲田ボールのスクラムを天理が押し込み早稲田がスクラムを崩したと判定されコラプシングのペナルティを得ると天理はスクラムを選択。
ここでトライまで持ち込みたかった天理だが今度は逆に天理がコラプシングを取られてしまい得点ならず。
ピンチを脱した早稲田は10分、自陣10mライン付近右のラインアウトから中央へボールをつなぐとセンターライン手前から15番河瀬がディフェンスラインを突破、左サイドを駆け上がってきた11番古賀へパスをすると古賀がそのまま走り切ってトライ!コンバージョンも決まり 早7-0天 早稲田先制!
次にトライを奪ったのも早稲田。
19分に天理陣5mライン右の早稲田ボールスクラムからすぐにボールを出して中央へパスをつなぐと12番中野が天理ディフェンス4人を引き付け、左の空いたスペースでボールを受けた15番河瀬がディフェンスをかわしてトライ!コンバージョンも決まり 早14-0天
つづく24分にも天理陣ゴール前左でボールを受けた12番中野がタックルされながらもオフロードパスで左サイドライン際の11番古賀へつなぐと回転しながらうまくディフェンスをかわして左スミへトライ!難しい角度のコンバージョンも決まり 早21-0天 早稲田が連続トライで天理を突き放す!
そして31分、ここでようやく天理が反撃に出る。
早稲田陣5mライン左にてフォワードでボールをキープすると角度をつけて走りこんできた12番市川がゴールへ飛び込みトライ!コンバージョンも決まり 早21-7天
ここからは天理が早稲田陣でボールをキープ。
前半終了間際には早稲田ゴール前まで攻め込むも早稲田ディフェンスが集中力高く守り切りここで前半終了!
後半
後半も先手をとったのは早稲田。
後半開始から早稲田陣深くでボールをキープした天理だったがラインアウトのミスが重なり得点できずにいると11分、早稲田はスクラムでの天理のオフサイドのペナルティから天理陣へ入り、右から左へボールを動かしながら前進すると、そこから中央へ返したところに角度をつけて走りこんできた1番久保がディフェンスをかわしてトライ!コンバージョンを決まり 早28-7天
この直後の15分、天理は早稲田陣ゴール前まで10mライン左のラインアウトからゴール前までボールを進め、シンプルに13番シオサイア・フィフィタにつないでゴールを飛び込んでトライ!コンバージョンも決まり 早28-14天
ここから更に点差を詰めていきたかった天理だがすぐに早稲田に追加点を許してしまう。
リスタート後の16分、天理陣22mライン左での早稲田ボールスクラムから8番丸尾が持ち出して一気に5mラインまでボールを進めると、そこで形成されたラックから斜めに走りこんできた6番相良がゴールへ飛び込みトライ!コンバージョンを決まり 早35-14天
この後も得点を重ねたのは早稲田。
27分にはモールを押し込んで2番森島がトライ!コンバージョンを決まり 早42-14天
33分には23番梅津がゴール右スミに飛び込んでトライ! 早52-14天
早稲田は終了間際にも天理ゴール前右でボールを受けた10番岸岡がトライ! 早52-14天
ここでホーンが鳴り、ノーサイド!
大学ラグビー選手権 準決勝 早稲田vs天理 試合雑感
終わってみれば早稲田の圧勝でしたね。
早稲田は天理のノックオンやラインアウトのミスを突いて効率良く得点を重ねていったのに対し、ここぞのところでミスが出た天理はペースを引き寄せる事が出来ないまま不完全燃焼で終わってしまった印象です。
注目のセンター対決も早稲田はシンプルに中野選手の強さを使って天理ディフェンスを崩していったのに対して、天理は後半のトライ以外はなかなかフィフィタ選手を活かす事が出来ませんでした。
確かに早稲田ディフェンスのプレッシャーがきつかったのはあると思いますが前半終了間際の早稲田ゴール前のアタックなどでもシンプルにフィフィタ選手を使った方が良かったのではと思うシーンが多くありました。
早稲田はこの試合、バックスに中野選手が戻ってきた事でもともと定評のあった「速さ」に「強さ」が加わりアタックの幅が広がったように思います。
この後の決勝でも早稲田の速くて強いバックスは要注目です!
まとめ
天理は前半序盤のスクラムでトライを取り切れず、その後もミスが重なって終始ペースをつかめないまま早稲田52-14天理という大差での敗戦となりました。
一方の早稲田はセンターに中野選手が戻ってきた事で前への推進力が出て、より高速バックスの勢いが増したように感じました。
この勢いのまま、6大会ぶりの決勝進出で2008年以来となる選手権優勝となるか注目したいと思います!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。