大学ラグビーリーグ戦 東海vs大東文化を秩父宮で観戦!試合展開を解説します!

けいたろう

今回は2019年11月30日に秩父宮で行われた東海vs大東の試合について、ラグビー観戦歴5年の慶太郎が解説します!

 

2019年11月30日、秩父宮ラグビー場で行われた東海大学vs大東文化大学の一戦。

 

全勝での優勝をかけた東海勝てば選手権出場の可能性を残す大東との戦いはどちらもモチベーションが高く終了直前までもつれた白熱した試合となりました。

 

この記事では両校の紹介から試合展開試合雑感などについて解説しています。

 

今回の記事を読んでもらえば東海vs大東の熱戦がどういう試合内容だったかわかるようになってます!

 

それではさっそく両校の紹介です。

東海大学 大東文化大学 両校の紹介

東海大学湘南校舎体育会ラグビーフットボール部

1963年創部。
2007年に関東大学リーグ戦で初優勝を果たし、そこからの4連覇を含む8度の優勝をほこる強豪校。

大学選手権でも準優勝3回。

OBには先のW杯日本代表のリーチマイケル主将とアタアタ・モエアキオラ選手がいる。

愛称は SEAGALES(シーゲイルズ)

 

大東文化大学ラグビー部

1963年創部。
1974年に関東大学ラグビーリーグ戦で初優勝し、大学選手権では1986、1988、1994年の3回の優勝をほこる古豪。

今年度は昨年まで在籍していた強力外国人留学生のファカタヴァツインズが卒業し、また監督も変わり新生チームで2013年から続く選手権出場を目指す。

OBには日本代表のスクラムハーフ茂野などがいる。

 

つづいてメンバー紹介です。

つづいて試合展開です。

東海vs大東文化 試合展開

試合開始前オーロラビジョン

前半

前半開始直後にアクシデント!

東海のキックオフからのボールを持った大東キャプテン7番佐々木に対してタックルにいった東海11番林が頭を強打し、そのまま立ち上がれず負傷交代。
代わりに23番杉山が投入される。

 

ここからは東海が大東陣内でボールをキープ。

 

そして9分、東海は大東陣内22mライン中央でのマイボールスクラムで大東が故意にスクラムを崩したためコラプシングのペナルティを得る。

 

東海はこのペナルティで手堅くペナルティゴールを選択し、10番丸山が落ち着いて決め先制 東3-0大

 

この後も東海がボールをキープするが大東はカウンターからボールをつなぎ一気に東海ゴール前へ迫る。

 

そして14分にゴール前で形成されたラックから大東7番佐々木がタックルを受けながらもゴールへねじ込みトライ!コンバージョンも決まり大東逆転 東3-7大

しかし、この一連のプレーで大東13番シオペ・ロロ・タヴォが負傷し、23番石橋投入

 

そしてこの後東海もすぐさま取り返す。

 

18分、大東陣内22mライン手前左でのマイボールスクラムから中央へボールをつなぐと10番丸山が右サイドにいた14番小野木へドンピシャのキックパス!
そして小野木がゴール前までボールを進めるとその後のラックから13番依田が持ち出してトライ!コンバージョンも決まり 東10-7大

 

この後は大東が出足の早いディフェンスで東海のアタックを継続させず東海陣内でのプレーが続くが東海ディフェンスも集中力高く守り、トライを許さない。

 

すると38分、センターライン付近で大東がタックルされた後ボールを離さなかったためノットリリースザボールのペナルティとなると東海はその後の大東陣内22mラインのラインアウトから9番→10番と渡り、10番丸山がゴールポスト前のスペースへキックパス。

これに反応した13番依田が連続トライ!コンバージョンも決まり 東17-7大

 

これ以上離されたくない大東はリスタートのボールにプレッシャーをかけマイボールにすると、左右に大きく展開、東海ゴールへ迫ると41分にゴール前のラックから左サイドで待ち構えていた15番鎌田に渡りトライ! 東17-12大

 

そしてその後のリスタートでボールを空中でキャッチしに行った大東7番佐々木に対して、着地するまえに東海23番杉山がタックルに行ってしまいシンビンで10分間の退場。

 

ここからボールをキープした大東は東海陣内22m付近のラックで東海がタックル後プレーを妨害したと判定されノットロールアウェイのペナルティを得る。大東はこのペナルティでペナルティゴールを選択し、10番高本が決め2点差にせまる 東17-15大

 

ここで前半終了

 

後半

後半はお互い攻め切れない展開となり、10分過ぎからは激しく攻守が入れ替わりカウンターの応酬となる。

 

そして、スクラム・ラインアウトのセットプレーで優勢に立つ東海が徐々にボールをキープする時間が長くなるが大東は22分の自陣マイボールスクラムからボールをつなぐと22mラインのあたりで形成されたラックから5番服部がボールを持ち出して一気に東海陣内10mラインまで前進。

 

更に8番サイモニ・ヴニランギの強力なランで22mラインまでボールを進めるとその後のラックで東海がノットロールアウェイのペナルティ。大東はこのペナルティでペナルティゴールを選択し、10番高本が決め、ここで大東が再度逆転 東17-18大

 

ここからは東海が大東陣内でボールをキープし、32分に大東ゴール前5mライン中央付近で大東ディフェンスがラックより前に出てプレーした為オフサイドのペナルティとなる。このペナルティで東海はペナルティゴールを選択し、23番杉山が決め東海が再逆転 東20-18大

 

その後は大東が東海陣内でボールをキープするが攻め込んでもラインアウトが安定せず東海ゴール前までボールを進めることが出来ない。

 

そしてロスタイムに入り東海が再度ボールをキープし、このまま試合終了かと思われたがここで大東が執念のターンオーバーでボールを取り返すとバックスでボールをつなぎ、一気に東海陣内22mライン付近まで蹴りこみボールを進める。

しかし、東海も必死に戻りなんとかボールをキープすると大東は焦りからかオフサイドのペナルティを犯してしまう。

 

東海はその後のセンターライン付近からのラインアウトモールをなんと50m近く押し込み、大東ゴール前まで迫るとここで形成されたラックから東海21番津山が抜け出し、最後は15番酒井がボールを受けてトライ!コンバージョンも決まり 東27-18大

 

ここでノーサイド!

 

東海vs大東文化 試合雑感

キックオフ前

両校ともに逆転に次ぐ、逆転で特に後半は目まぐるしく攻守が入れ替わる見てる方としてはとても面白い試合でした。
ただやってる選手達は相当きつかったと思います。

 

そして最後までどちらが勝つかわからない展開の中、やはり試合を通してスクラム・ラインアウトのセットプレーが優勢だった東海がものにしたという試合でしたね。

 

逆に大東は東海陣内に攻め込むもセットプレーが安定せず決めきることができませんでした。
そういう意味ではランで局面を打開でき、決定力もある13番のシオペ・ロロ・タヴォ選手が前半途中で負傷交代してしまったのは痛かったですね。

 

あと、東海の10番の丸山選手の前半2本のキックパスはすばらしかった!
決して余裕のある状況というわけでもなかったと思いますがそこにスペースがあることを見分ける視野の広さとピンポイントで蹴るキックの技術は目を見張るものがありました。

しかもまだ2年生ということでこれからが楽しみな選手です。

 

また、秩父宮ラグビー場については同日行われた帝京vs慶應戦の記事で書いてますのでこちらを参考にしてください。

大学ラグビー対抗戦 帝京vs慶應戦を秩父宮で観戦!接戦のナイスゲーム

 

東海vs大東文化 まとめ

  • 前半から逆転に次ぐ、逆転でとても見ごたえのある試合
  • 試合を通してセットプレーについては東海が優勢
  • 大東もキャプテンの佐々木選手のボールキャリーなどで見せ場をつくったが決め切れなかった
  • 結果 東海27-18大東

スクラム

東海はこれで全勝での関東大学リーグ2連覇となりました。

 

今年のチームは留学生などの主力が出ていない中でも接戦をものにしていてかなりの底上げが出来ている印象です。

これから選手権に入り、順当に行けば準決勝で強力フォワードの明治とあたることになると思いますが今季の東海ならば例え明治であっても一筋縄ではいかないと思いますので正月の試合がとても楽しみです!

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。