けいたろう
2020年1月11日、完成したばかりの東京国立競技場で行われた大学ラグビー選手権決勝の明治大学vs早稲田大学。
ライバル校同士の伝統の早明戦は決勝という舞台で当たるのは23年ぶりで57,000人を超える大観衆の中、とても熱い試合となりました。
今回の記事では両校の紹介から試合展開、試合雑感、そして新国立競技場の情報などをまとめています。
この記事を読めば早明戦がどんな展開でどういった結果となったのか、また新国立競技場はどんなスタジアムなのかわかるようになってます!
大学ラグビー選手権 明治 早稲田 両校の紹介
それではまず両校の紹介です。
明治大学ラグビー部
1922年創部で大学選手権優勝13回の名門。
近年はしばらくタイトルから遠ざかっていたが昨季の大学選手権で22年ぶりの優勝を果たす。
「重戦車」と呼ばれる強力FWがチームの特徴であるが、BKにも好選手をそろえバランスのとれたチームに仕上がっている。
2連覇のかかる今季も優勝候補の一つとしてあげられている。
今季の関東大学対抗戦では7勝0敗の1位で11大会連続48回目の大学選手権出場
準決勝で東海大学に勝利し、3年連続の決勝進出。
なお、ここまでの選手権の試合内容についてはこちらの記事をどうぞ


早稲田大学ラグビー蹴球部
1918年創部の言わずと知れたラグビー伝統校。
大学選手権では最多の優勝15回を誇り、かつては社会人チームを破り、日本一の栄冠を手にした事もある。
また、これまで輩出してきた日本代表選手は数知れず、その戦術は同代表に大きな影響を与えてきた。
ここ数年は大学選手権の優勝からは遠ざかっているが、日本代表にも召集されたスクラムハーフの齋藤を始め黄金世代が最終学年を向かえる。
チームの完成度は大学随一で今期の大学タイトル奪取が期待されるチームの一つ。
今季の関東大学対抗戦では6勝1敗の2位で36大会連続53回目の大学選手権出場
準決勝で天理大学に勝利し、6年ぶりの決勝進出。
なお、ここまでの選手権の試合内容についてはこちらの記事をどうぞ


つづいてメンバー表です。
大学ラグビー選手権 決勝 明治vs早稲田 試合展開
つづいて試合展開です。
前半
大観衆で埋め尽くされた異様な緊張感の中、先手を取ったのは早稲田。
7分、明治陣内でボールをつないだ早稲田は22mライン右から左へボールを動かすと6番相良が突破しようと縦に出たところ明治3番笹川がタックルにいった際、首に手がかかってしまいハイタックルのペナルティとなる。
このペナルティで早稲田はショットを選択し、ペナルティゴールを9番齋藤が落ち着いて決め 明0-3早 早稲田先制!
次に得点したのも早稲田。
12分に明治陣22mライン右のラインアウトから6番相良が前進、そこで形成されたラックから右へボールを動かし、12番中野がタックルを受けながらも右サイドにいた8番丸尾につなぎ、丸尾が走り切ってトライ!コンバージョンも決まり 明0-10早
ここから早稲田はつづけてトライを奪う。
26分、明治陣10mライン右のラインアウトから中央へボールを動かすと角度をつけて走り込んできた13番長田がディフェンスラインを破り、最後にディフェンス一人をかわしてトライ!コンバージョンも決まり 明0-17早
34分には明治ゴール前5mライン左でのラインアウトモールを押し込んで2番森島がトライ!コンバージョンも決まり 明0-24早 早稲田が明治を突き放す!
そして前半終了間際にも明治陣22mライン左でのラックからパスを受けた6番相良がステップでディフェンスをかわしてトライ!コンバージョンも決まり 明0-31早
この後、スコアは動かず前半終了!
後半
後半、先に得点したのは明治。
2分に早稲田陣22mライン右のラインアウトから左へボールを動かすと左サイドで待ち受けていた14番山村がタックルを受けながらも左スミへトライ!難しい位置でのコンバージョンも決まり 明7-31早 逆転へ向け幸先のいいスタートを切った明治!
しかし、早稲田もすぐさま取り返す。
7分、明治陣5mライン右の明治ボールスクラム。
ここまで劣勢だったスクラムを押し込んでボールを取り返すとフォワードでボールを動かし10分、ラックから9→10とパスをつなぎ最後は左サイドにいた11番古賀がゴールへ飛び込みトライ!コンバージョンを決まり 明7-38早
ここから明治は怒涛の反撃を見せる。
16分に10番山沢がタックルを受けながらもオフロードパスで5番箸本へつなぐと、箸本が追いすがるディフェンスを振り切ってゴール中央へトライ!
21分には早稲田陣22mラインから10番山沢がディフェンスラインを破りこれまたゴール中央へトライ!
そして29分に早稲田陣右サイドでボールを受けた11番山﨑がディフェンスを振り切ってトライ!
この3つのトライ全てのコンバージョンも決まり 明28-38早 明治が一気に点差をつめる!
逆転に向け勢いづいた明治だったが次にトライを奪ったのは早稲田。
34分、センターライン付近での早稲田ボールのスクラムから8番丸尾が持ち出して前進すると、右サイドで余っていた14番桑山にボールが渡りそのまま走り切ってトライ!コンバージョンも決まり 明28-45早
残り5分となり非常に厳しい状況となった明治はここからボールをキープし、39分に早稲田陣10mライン付近の左ラインアウトから中央へボールを動かし、23番石川が大きく前進するとゴール前でパスをうけた15番雲山がゴール右スミに飛び込んでトライ!コンバージョンも決まり 明28-45早
この後のリスタート直後にホーンが鳴り、明治は最後の力を振り絞ってトライを狙いに行くが早稲田陣22mライン左のラインアウトでボールを前に落としてしまいノックオン。
ここでレフリーの笛が鳴りノーサイド!
大学ラグビー選手権 決勝 明治vs早稲田 試合雑感
前半は早稲田が低く出足の早いディフェンスで対抗戦の時のような明治の前に出る強さを封じ、展開やセットプレーからのトライを重ね明治を圧倒しました。
後半は前半のハードワークから疲れが見え始めた早稲田のディフェンスが甘くなり明治に連続トライを奪われましたが前半の大きなリードを守り切った早稲田の勝利。
足がつってしまう選手が多く出るほどハードワークした早稲田ですがその中でも12番中野選手の前に出る力が際立っていました。
中野選手がボールを持つと必ずといっていい程前進出来ていたので後半の明治の怒涛の追い上げがあっても落ち着いてボールをキープ出来ていたように思います。
明治も5番の箸本選手が試合を通して攻守に渡って体を張り続け、また途中交代で入った22番児玉選手も前に出る強さを見せましたが前半早稲田に31点というリードを与えてしまったことで早稲田には後半に余裕が感じられ、時間をうまく使われながらここぞというところで加点されてしまいました。
前半に対抗戦からのイメージのギャップをうまくついて明治を突き放した早稲田が前半だけでこの日の試合を決したような試合だったと思います。
大学ラグビー選手権 決勝 新国立競技場について
つづいて今回、初のラグビーの試合が行われた新しくなった国立競技場について感想などをまとめました。
まずは場内コンコースです。
コンコースには売店があり、アルコールやジュース、食べ物もそこそこ種類がありました。
この他に見た限りではシューマイの崎陽軒ととんかつのまい泉のブースもありました。
次に座席です。
ちょっと狭かったです。
トイレに立つ際など座っている人の前を通る際はかなり気を使いました。
そしてトイレについてはこの日57,345人の観客が集まったという事でハーフタイムの際はかなりの行列となりました。
私は前半が終了してすぐにトイレへ向かったのでほとんど待たずにトイレへ入れましたが、その後どんどん行列が伸びていき後半開始直前に私が席に戻る際にもまだまだトイレ待ちの行列ができていたので結構多くの人が間に合わなかったと思われます。
トイレの数も多く、トイレ内の便器の数も多く用意されていましたがさすがに57,000人入るとさばき切れないようなので今回のように多くの観客が集まるような試合の際はトイレに行くタイミングに注意した方がいいかと思います。
まとめ
戦前の大方の予想では対抗戦で早稲田を圧倒した明治が優位とされていましたがフタを開けてみれば逆に早稲田が前半明治を圧倒し、終始試合を優位に進め明治28-45早稲田で早稲田の勝利となりました。
早稲田は11年ぶりの選手権優勝を勝ち取り、これで昨季、帝京大学の連覇が途切れてからそれぞれ別の大学が優勝する事となりました。
ここ最近では各大学が力をつけてきていてその実力差はどんどん縮まってきています。
また、来期もどこが力を伸ばし、選手権を沸かせてくれるかとても楽しみです。
なお、今回も観戦の際にはワークマンで購入した防寒対策パンツをはいていきました。

皆さんもこの時期の観戦は防寒対策をしっかりして行くことをおススメします。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。